2025/03/07(金曜日)
今年度,アカデミーコースの1年生は,「総合的な探究の時間」において,探究の進め方や問いの見つけ方を学び,それぞれが興味を持てるテーマを選んでグループで探究活動に取り組んできました。
そして,1年間の成果を他のグループの生徒や教職員の前で発表しました。
本ページでは,各グループの要旨と発表スライドを掲載しておりますので,ぜひご覧ください!
*「総合探究発表スライド集」はこちら⇒https://www.seibi-hs.jp/dc/理科部_1760_0.pdf?download=on
1班:橋の強度実験
私たちの身近にある橋には,ダ・ヴィンチの橋,桁橋,トラス橋など,さまざまな種類があります。1班では,割り箸を使って橋の模型を作成し,荷重をかける強度実験を行うことで,橋の構造と強度の関係を調べました。
2班:種子散布の傾向と比較
植物の種子には,グライダー型やパラシュート型,プロペラ型など,空中を移動するものがあります。環境によって適した生存戦略が異なるため,種子の飛び方にも違いがあるのではないかと考えました。2班では,紙で種子の模型を作成し,その散布の傾向を調べました。
3班:電池の効率性に関する探究
私たちの生活のさまざまな場面で使われる電池には,多くの種類やメーカーの製品があります。3班では,メーカーや種類の異なる電池を用いて,豆電球の明るさ・温度・電圧の違いを比較実験しました。また,自作の電池を作成し,市販の電池と比較しました。
4班:言葉の伝わり方について
例えば,人にお願いをするとき,「〜してほしいです」「〜してほしいな」「〜してくれへん?」など,言い方によって相手の受け取り方が変わります。4班では,言葉の違いによる印象の変化について,成美校の生徒を対象にアンケートを実施しました。その結果をもとに,効果的なメッセージの伝え方をまとめたマニュアルを作成しました。
5班:竹取物語の舞台 〜「かぐや姫」モデルの地に決着をつけろ〜
『竹取物語』の舞台とされる場所には,いくつかの候補地があります。5班では,物語の背景や登場人物,地理的要因などをもとに,日本のどこが舞台となったのかを推論しました。
6班:視覚と聴覚はどちらが記憶に適しているのか
記憶するとき,視覚情報(見て覚える)と聴覚情報(聞いて覚える)のどちらが効果的かは,人によって異なります。6班では,人物の画像と名前を用いた実験を行い,視覚と聴覚のどちらが記憶に有意であるかを調べました。
7班:性格診断とその信憑性について
近年,MBTIという性格診断が注目を集めていますが,その信憑性については議論が続いています。7班では,MBTIの基本となる性格分類を参考に独自の性格診断を作成し,それをMBTIと比較することで,その妥当性を検証しました。
8班:ラバーハンド錯覚について
ラバーハンド錯覚とは,自分の手を見えなくした状態で,偽物の手と本物の手に同じ刺激を与えると,偽物の手を自分の手のように感じるという現象です。これは脳の知覚の仕組みが関係しているとされています。8班では,条件を変えながらラバーハンド錯覚を体験し,その応用について考察しました。
9班:薬学の歴史とこれから
医療において,薬は欠かせない存在です。9班では,薬の歴史を調べたうえで,現在の薬に関するアンケートを実施しました。その結果をもとに,今後の薬のあり方について考察しました。
10班:歯磨き粉の抗菌作用について
日常的に使う歯磨き粉には,抗菌作用があるとされていますが,果たして本当に効果があるのでしょうか?10班では,菌培養の基本を学び,歯磨き粉を加えた培地で菌の繁殖を観察し,抗菌作用の有無を視覚的に検証しました。